
性質を活かす
自然に学び、
自然を統べる役割。
適材適所。
素材を知り、活かす技術。
聖なる素材を、
丁寧な技法で、
聖品へ。
良質な木材
当店の主な神仏具の木工製品には、
社木(神社境内で育った木)が用いられています。
ご神気に満ちた清らかな空気の中で育った
欅(けやき)は、
加工後も素直な性質になるといわれています。
機械乾燥ではなく、
時間をかけて自然乾燥させることで、
木が本来もつ色艶と木のしなやかさを活かしています。
反りなど変化の起きやすい欅ですが、
安定した材を見極めて用いています。
丁寧な手仕事
高級木材の代名詞でもある欅は、
その堅さや重さなどから
「加工が難しい」材とされています。
その性質を熟知し、精緻な加工技術を持つ
経験豊かな職人の手によって制作されています。
同じ材でも部位により特性は異なります。
職人は木と向き合い、
その声を聞くようにして
最適な加工を施します。
伝統的な木工技術である
「指物(さしもの)」には、
各所に工夫が凝らされ、
美しさと耐久性を兼ね備えています。

木のいのち
「木は二度生きる」と言われます。
一本の木は、木材として加工されることで
新しいいのちを生き始めます。
それは終わりではなく、
かたちを変えたいのちの継承でもあります。
木は時間とともに変化し、
やがて落ち着いていきます。
自然乾燥された木は、
しなやかさを保ちながら
長い年月を生き続けます。
木の繊維には、空気中の水分を調整する
調湿作用があり、
加工後も呼吸するように環境に合わせて変化します。
時間をかけて馴染む
木の個性は、加工されたあとも失われません。
新しい環境に馴染むまでには、
四季を重ねながら
ゆっくりと時間をかけていきます。
自然に生かされながら、
自然を生かす。
その役割は、
私たち人にも託されています。
年月を重ねるほどに色艶が増し、
風格と奥行きが生まれていくこと。
それもまた、
木の大きな魅力のひとつです。


道具は、心を映す鏡。
大切に磨くほど美しく輝き、
その役割を生きていきます。
木と水に囲まれて育ってきた私たちは
自然の温かな気配に安らぎます。
